2022.12.27
2022.12.27
豆や恵方巻以外にも!節分の食べ物にはどんなものがある?
節分といえば豆や恵方巻きが有名ですが、実は節分の食べ物は各地域によってさまざまな違いがあることをご存知でしょうか?
今回は、節分にまつわる基礎知識や、節分の日に食べる食べ物にはどのようなものがあるかなど、節分に関連する日本の食文化を詳しく紹介します。
子どもに「節分の食べ物ってどんなものがあるの?」と聞かれたら、ぜひ今回の記事を参考にして、知識を広げてあげてくださいね。
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目次 [非表示]
節分とは?何をする日?
2月の代表的な行事、節分。
そもそも節分とは、具体的にどのような行事なのでしょうか?
まずは節分の由来や意味について詳しく紹介します。
節分とは?由来や意味
昨今では「節分=2月の行事」というイメージが定着していますが、本来の節分は1年に4回あるものです。
節分には、季節を分ける意味が込められていて、「立春・立夏・立秋・立冬」の前日が「節分の日」として定められていました。
昔の日本は、春を一年の始まりとしていたため、旧年と新年の境目である「立春」を特に大切にしていました。
そのため、4つの節分のなかでも大晦日にあたる春の節分が重要視されるようになり、それが現代の「節分」として定着していったとされています。
豆まきやお菓子まきをする
昔の日本では、季節の変わり目には災害が起こりやすく、病気にかかりやすいなどの邪気が生じると考えられていました。
そのため、当時の人々は季節の変わり目である節分にさまざまな邪気払いをおこなっていて、節分の日の豆まきも、その名残であるといわれています。
また、節分の豆まきでは大豆を使うのが一般的ですが、北海道、東北地方、九州の一部では、大豆の代わりに落花生(ピーナッツ)を使うこともあるようです。
その他、地域によっては豆の代わりにチョコやビスタチオ、飴やお菓子をまく風習があるところもあります。
節分で食べる有名な食べ物や縁起物の意味
節分の日の食べ物といえば、恵方巻きや豆が有名ですが、実はこれらの食べ物はどれも縁起物として考えられています。
次は節分で食べる有名な食べ物にはどのようなものがあり、それぞれ縁起物としてどのような意味があるのか詳しく解説します。
恵方を向いて食べる恵方巻き
最近では節分の日の定番の食べ物として知られるようになった、恵方巻き。
恵方巻きは、節分に恵方を向き、無言で食べると縁起が良いとされている巻き寿司です。
元々は近畿地方を中心におこなわれていた慣習でしたが、近年ではコンビニなどでも恵方巻きを販売するようになったことがきっかけとなり、節分の恵方巻きは全国的な食べ物として定着しています。
2024年は「東北東」が恵方とされているので、次の節分にはぜひ家族で恵方を向いて恵方巻きを食べてみてくださいね。
年齢の数だけ豆を食べる
節分の定番行事ともいえる豆まき。
節分に大豆で豆まきをする理由については、昔の日本では「穀物には鬼や邪気を追い払う力がある」と考えられていたからとされています。
また、古くから「節分の豆を自分の歳の数だけ食べると、体が丈夫になり病気になりにくくなる」ともいわれています。
なかには歳の数よりも一つ多く食べる風習がある地域もあり、節分の文化は住んでいる場所によってさまざまです。
ただし、5歳未満の小さな子どもに節分の豆をあげる際は、子どもが豆を喉につまらせることがないよう、ママ・パパがしっかり配慮してあげることも大切です。
「福茶」を飲む
大豆をそのまま食べるのが苦手な方は、豆まきに使った豆を利用する「福茶」を飲むのがおすすめです。
福茶とは、お椀の中に歳の数分の豆を入れ、その上にお茶を注いで作る節分の縁起物です。
福茶には1年の無病息災を祈る意味合いがあり、福茶を飲むことで大豆を食べるのと同じご利益があると考えられています。
「よろこぶ」につながる昆布と、縁起が良い「松竹梅」の梅を入れた福茶を楽しむ方法もありますが、豆だけでも節分らしい雰囲気を楽しめますよ。
厄を断ち切る「節分そば」を食べる
大晦日の定番料理である年越しそばですが、上述したように、昔の日本では立春の前日である節分が大晦日として認識されていました。
そのことから、島根県や長崎県などのように、年越しそばと同様に節分の日に「節分そば」を食べる習慣が残る地域もあります。
節分が近づくとスーパーなどで節分そばが販売されていて、節分にそばを食べることで1年の厄を断ち切れると考えられているようです。